学校生活の中でよくある「からかい」。
友達同士の軽い冗談のつもりでも、気づかないうちに「いじめ」に変わってしまうことがあります。
では、「からかい」と「いじめ」の違いはどこにあるのでしょうか?
本記事では、
- からかいといじめの違い
- いじめの見分け方チェックリスト
- 子どもができる具体的な対処法
をわかりやすく解説します。保護者の方や教育関係者の方にもぜひ読んでいただきたい内容です。
「からかい」とは?軽い冗談との違い
辞書では「からかう」とは、相手が困ったり怒ったりするようなことをして面白がることとされています。
友達同士でふざけ合うことは、コミュニケーションの一種として成立する場合もあります。しかし、そのやり取りが本当に“お互いに楽しいもの”なのかどうかが重要です。
「からかい」は軽く見られがちですが、条件によっては「いじめ」に発展することがあります。
「からかい」が「いじめ」になる3つの条件
次の条件がそろうと、それは単なるからかいではなく「いじめ」の可能性があります。
① 繰り返されている
同じ言葉や行為が何度も続いていませんか?
継続的に行われることで、精神的なダメージは大きくなります。
② 力関係に差がある
一方的にからかわれていませんか?
人数差、立場の違い、人気の差など、力関係がある場合は対等とは言えません。
③ 傷つける意図がある
笑いものにする、バカにする、相手の弱みを利用する――
明らかに相手を傷つける意図がある場合、それはいじめです。
ぱんだジャイアンとのび太って、友達なの?それともいじめなの?



うーん…。ジャイアンは強引なところもあるけど、映画ではのび太を本気で守るよね。いつも一方的ってわけでもない気がするなぁ。



のび太がどう感じるかが大事だね。もしのび太がいつも怖い思いをしてるなら、それは対等な関係じゃないかもしれないよ。



笑ってても、本当はつらいこともあるしね。
それはいじめ?セルフチェックリスト
迷ったときは、次の質問に答えてみてください。
- からかってくる相手を友達だと思えますか?
- そのやり取りを面白いと感じますか?
- 自分も言い返すことができますか?
- 「やめて」と言ったらやめてくれますか?
「いいえ」「わからない」が多い場合、それはいじめの可能性があります。
嫌な気持ちを抱えながら「大げさかも」「自分が弱いだけ」と思い込んでしまう子どもは少なくありません。しかし、つらいと感じること自体が大切なサインです。
からかい・いじめへの正しい対処法
① まずは反応しない
からかう人は、相手の反応を楽しんでいる場合があります。
無視する、その場を離れるなど、反応を見せないことが有効なケースもあります。
② はっきり「やめて」と伝える
落ち着いて、毅然とした態度で「やめてほしい」と伝えましょう。
自分の気持ちを言葉にすることは、自分を守る行動です。
③ 信頼できる大人に相談する
改善しない場合は、先生や保護者、スクールカウンセラーに相談してください。一人で抱え込む必要はありません。もしも最初に相談した大人がちゃんと取り合ってくれなかった場合は、ぜひあきらめずに違う大人にもう一度相談してください。あなたの声を受け止めて一緒に解決策を探してくれる大人は必ずいます。
SNS・ネットいじめへの対処法
近年は、SNSやオンラインゲームなどでの「ネットいじめ」も増えています。
対処法としては:
- スクリーンショットを保存する
- いつ・どこで・誰に・何をされたか記録する
- 自分の気持ちも書き残す
証拠があると、周囲に相談しやすくなります。できるだけ記録を残しましょう。
ネット上のからかいも、立派ないじめです。
法律は子どもを守るためにある
いじめや嫌がらせは、場合によっては法律に関わる問題になります。
そこでおすすめしたいのが、『こども六法』山崎聡一郎著 です。
この本は、難しい法律を子どもにもわかりやすく解説した一冊です。
- 「犯罪だと知らなければ罪にならない?」
- 「盗品をもらったらどうなる?」
- 「お店のコンセントは使っていい?」
など、身近な疑問から法律を学べます。
「こども六法」には、いじめ防止対策推進法について解説している章もあります。
いじめの定義や学校の責任が、わかりやすい言葉で紹介されています。
自分がつらいとき、どうしていいかわからないときのヒントになります。
大切な法律だからこそ、ぜひ読んでみてほしい一冊です。
まとめ|違和感を大切にすること
「からかい」と「いじめ」の境界線はあいまいに見えることがあります。
しかし、判断基準はとてもシンプルです。
- 面白くない
- つらい
- 怖い
- やめてほしい
そう感じたら、それは軽く流していい問題ではありません。
一人で悩まず、必ず信頼できる大人に相談しましょう。
あなたが安心して学校生活を送ることが、何よりも大切です。
参考資料
・Andrew M.I. Lee, JD. “The Difference Between Teasing and Bullying”
https://www.understood.org/articles/en/difference-between-teasing-and-bullying










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