日本航空安全啓発センター 感想と行く前に知っておきたいこと 予約や注意点など

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1985年8月12日、単独の航空機事故としては世界史上最悪の被害を出した日本航空123便墜落事故。2006年、この悲劇を風化させず、安全への教訓を未来に伝えるために開設されたのが日本航空安全啓発センターです。この施設は、主にJALグループ社員の安全教育のために運営されていますが、一般の人も見学することが可能です。展示の中心は、事故機の残骸や遺品、そして事故の経緯を詳細に記録した資料です。

本記事では、

  • 予約方法
  • 当日の流れ
  • 服装について
  • 展示内容
  • 実際に行ってみた感想
  • アクセス
  • まとめ

について、私の実体験からお伝えします。

オンライン予約と電話予約

予約を取るには、オンラインと電話があります。もしも電話で予約するなら、専用の番号(03-5756-3566)があります。
私が行ったときは、オンラインで予約しました。私の場合は一人で行ったからか、運良く空いている枠がすぐに見つかりましたが、時期によってはかなり先まで予約でいっぱいになっています。
オンライン予約公式HP
できるだけ早めの予約をおすすめします!

当日の流れ

  1. 見学開始の15分前から「JAL M1ビル」 1Fで入館手続きをします。開始時間の10分前を目安に来館することが推奨されています。遅刻すると入館できない可能性があるようです。荷物はすべて預けて入館です。写真撮影も禁止されています。15歳未満の方の入館はできません。
  2. 担当の方が館内を案内してくれます。見学時間は1時間30分です。途中の入退出は基本できません。

服装について

服装に関して、ドレスコードのようなものはありませんでした。ただ、研修施設という性質や、展示物の繊細さを考慮すると、あまり華美なものやラフすぎるもの、露出の多すぎる服装は控えたほうが良いでしょう。私が行ったときは、20人ちょっとの人がいて、かなりの人がスーツでした。
私のように、研修以外の個人で来ている人については、イメージとしては美術館や博物館に行くときに多くの人がしているような格好であれば、それほど浮くこともないかと思います。1時間を超える長時間の立ち見や移動があるため、歩きやすい靴、疲れにくい装いがおすすめです。

展示内容

事故の直接の原因とされる後部圧力隔壁や後部胴体をはじめとする残存機体、コックピット・ボイスレコーダー、ご遺品、乗客の方々が残された遺書、事故の新聞報道や現場写真が展示されています。また、事故の状況をVTRで見ることもできます。犠牲になられた方々の遺族の了解を得て展示されている、時計やペンなどの遺品や、乗客が残した手帳やエチケット袋に書かれた遺書なども展示されています。

日本航空123便墜落事故だけでなく、航空安全全般に関する学びを深めるための資料室もあります。このパートでは、世界の主な事故や事故の教訓に基づきどのような改善がされたかを示す「航空安全の歩み」、「被害の拡大を防いだ事例」などがパネルにまとめて展示されています。またJALグループの安全への取り組みなども紹介されています。

感想

最も強く思ったのは、内容や説明というよりも「時間が足りない!」ということでした。
確かに技術的な解説は充実していました。事故の原因となった修理のミスや、機体がどのような状態だったか、そしてその後の安全対策の改善点まで、非常に分かりやすくまとめられています。研修の大半がこうした専門的な話に割かれていましたが、果たしてここを訪れる人たちが、そうした技術的な話だけを聞きに来ているのでしょうか。約1時間20分の研修のうち、自由に展示を見て回れるのは最後の30分弱でした。
正直なところ30分では時間がまったく足りません。
犠牲になられた方々の遺品や遺書、墜落の衝撃で止まったままの時計や、フレームがひどく歪んだメガネ。そして、激しい揺れの中で必死に書かれた、家族への最後のメッセージ。それら一つひとつに、生きた証と、切ないほどの思いが詰まっています。冷静に見るには、あまりにも辛いものがありました。事故についてのどんな説明よりも、亡くなった方たちが最後に残したこれらの品々は事故の悲劇を何よりも雄弁に語っていました。
客室乗務員の方が残した、緊急着陸に備えた冷静なメモは、人命を預かる仕事ということの責任の重さ、プロであるとはどういうことか、一つ一つの展示品に込められた思いを自分なりに受け止め、考えたいと思いました。

飛行機は、一歩乗り込めば私たちにできることはありません。だからこそ、「空の安全」がどのように守られているか、企業が過去の犠牲から何を学んだのか、乗客である私たちもまた命を預ける側として知っておきたいことがたくさんあります。
ぜひ、みなさんも一度足を運んでみてください。

アクセス

東京モノレール「新整備場」駅下車徒歩2分

  • 東京モノレールを利用する場合は、「普通(各駅停車)」に乗車。
    *「空港快速」「区間快速」は「新整備場」駅には停車しません。
    *「整備場駅」と間違えないようにしましょう!
  • 駐車場はありません
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